アウトリガー
アウトリガー(英語: outrigger)は、舷外浮材(げんがいふざい)とも訳し、安定性を増し転覆を防止するために、舷外(通常、船体の横)に突き出して固定される浮きである
転じて、船舶に限らず、安定性を増すために側部に突き出した装備も意味する。
初めてチビカヤックで再乗艇の練習をしたときに「カヤックってこんなに簡単にひっくり返るの!?」と驚きました。そこで取り付けたのがアウトリガー。
チビカヤックは手放してしまいましたが、現在使用しているカヤック(ペスカドール パイロット12)にもアウトリガーが装着されています。
フィッシングカヤックなのでアウトリガー無しでもかなり安定していますが…
ホビー純正アウトリガー(商品名はサイドキック)を椅子の後ろあたりに設置。
常時着水状態だと水の抵抗がすごいので水面から数センチ離した状態で取付。
移動での体力消耗は極力避けたほうがいいので艤装の際には「なるべく水の抵抗がないようにする」というのがポイント。
設置の際にはカヤック本体を壊さないような強度バランスにしたほうがいいかもです。
ホビー純正アウトリガーはジョイント部分がプラスチック製で、想定以上の力が加わると折れるようになっているみたい。
アウトリガーって必要なの?
メリット
メリットは1点だけ。カヤックがバランスを崩した時にフロート部分が着水して踏ん張ることで転覆を防止してくれます。慣れてくるとバランスを崩すことは少なくなると思いますが…
デメリット
・パドリングの際に邪魔
取付位置にもよりますが、パドリングの際にパドルがフロートに当たる事があります。タイミングが悪いと当たった瞬間にクルっと回転して上下さかさまになってしまったりして本当に焦ります。パドリングに支障がでるのは致命的なので、実際にシートでパドルを握って漕ぐ動作を試してから取付場所を決める事をお勧めします。
「足漕ぎならパドリングする事ないんじゃないの?」
ドライブの故障はもちろん、離岸・接岸時にはプロペラが使えない為、頑張ってパドリングで進む必要があるのです。そして、沖縄ではリーフ内にデカいサンゴが点在している為、干潮時のインリーフではパドリング必須となります。
・風の抵抗が大きい
それなりに大きいサイズの風船をとりつけている事になるので、風の抵抗も無視できません。移動時の負荷、そして、釣りをしている時に流される速度へも影響が出ます。
・意外と高い
ただのアルミパイプとフロートの癖に、いいお値段しますよね・・・
デメリットのほうが多くね?
デメリットに関しては実際に使ってみないと気づけないところ。
必要か?と言われれば個人的には「必要」だと思います。なぜなら、カヤックに乗るのが目的ではなく、釣りをするのが目的だからです。
「安全な状態で釣りに集中できる」
コレが一番大事!
小ネタ
ホビーのキックバック、もしくはそれに準じるアウトリガーは、空気を入れるところが2段バルブになっています。使用するときには逆流防止弁がついている上の段から空気を吹き込んで膨らませ、撤収時には下の段を外して空気を抜く。
このバルブの部分ですが海水がついたまま放置すると潮噛みして開けられなくなるトラブルが起きるので撤収後には必ず2段とも外した状態にして真水で洗う事をおススメします。